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糖尿病の本当の怖さについて

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2026/05/29

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糖尿病の本当の怖さについて

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「太っていないから大丈夫」とは限らない。糖尿病の本当の怖さについて

健康診断の結果を見せながら、「先生、私そんなに太っていないんですけど……」と話される方は少なくありません。

実際、多くの方が糖尿病に対して「太っている人がなる病気」というイメージを持っています。しかし、現場でお話を聞いていると、決してそうではないことを実感します。

体型は標準的。むしろ痩せ型。それでも健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘される方はいます。糖尿病は体重だけで決まる病気ではありません。遺伝的な体質や筋肉量、加齢、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。だからこそ、「自分は太っていないから大丈夫」と安心しきってしまうのは少し注意が必要です。

糖尿病の怖さは「症状がないこと」

糖尿病についてお伝えするとき、私がまずお話しするのは「初期にはほとんど症状がない」ということです。腰が痛ければ整形外科に行きますし、歯が痛ければ歯医者に行きます。でも糖尿病は違います。

多少血糖値が高くても、普段通り仕事ができてしまいますし、美味しくご飯も食べられます。
そのため、
「まだ大丈夫だろう」
「来年から気をつけよう」と後回しになりがちです。

ところが、その間にも血管や神経には少しずつ負担がかかっています。気づいたときには、何年も高血糖状態が続いていたというケースも珍しくありません。

ある日突然悪くなるわけではない

糖尿病の合併症は、ある朝突然始まるわけではありません。少しずつ、静かに進行していきます。

例えば目。
最初は何も感じません。
ところが血管へのダメージが蓄積すると、視力低下や網膜症につながることがあります。

腎臓も同じです。
自覚症状がほとんどないまま機能が低下し、重症化すると透析が必要になることもあります。

足の神経障害も、最初は「なんとなくしびれる」「感覚が鈍い気がする」という程度です。

だからこそ見逃されやすいのです。

私が印象に残っているお話

以前、健康診断がきっかけで運動を始められた方がいました。その方は50代の男性で、見た目はどちらかというと細身でした。ご本人も、「まさか自分が血糖値で引っかかるとは思わなかった」と驚かれていました。

お話を聞くと、若い頃から体重はほとんど変わらず、周囲からも「太らない体質でいいね」と言われていたそうです。ただ、デスクワーク中心で運動習慣はほとんどなく、外食も多かったとのこと。

幸い早い段階で気づくことができたため、食事や運動を見直しながら健康管理に取り組まれています。この方に限らず、「自分は関係ないと思っていた」という言葉は本当によく耳にします。

糖尿病が進行すると起こりうること

糖尿病を長期間放置した場合、次のような合併症のリスクが高まることが知られています。

  • 糖尿病網膜症による視力低下や失明

  • 糖尿病腎症による人工透析

  • 神経障害による足のしびれや傷の悪化

  • 心筋梗塞

  • 脳梗塞

  • 脳卒中

もちろん、血糖値が高いからといって必ずこうした状態になるわけではありません。しかし、糖尿病の管理が不十分な状態が長く続けば続くほど、リスクは高まるとされています。

今からできること

こうした話をすると、「じゃあ毎日厳しい運動をしないといけないんですか?」と聞かれることがあります。

ですが、多くの方にとって大切なのは特別なことを始めるよりも、続けられることを見つけることです。

例えば、

  • エレベーターではなく階段を使う

  • 一駅分歩いてみる

  • 食後に少し散歩する

  • 筋肉を維持するための軽い運動を取り入れる

そんな小さな積み重ねも十分意味があります。

健康づくりは短距離走ではなく、長く続くマラソンのようなものです。

最後に

糖尿病は、太っている人だけの病気ではありません。痩せている方でも、運動不足や体質、加齢などが影響して発症することがあります。

そして何より怖いのは、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうことです。

だからこそ、健康診断で血糖値やHbA1cを指摘されたときは、「まだ平気」と考えるのではなく、一度立ち止まって生活習慣を見直すきっかけにしてみてください。

数年後の自分のためにできることは、意外と今日から始められるものです。健康診断の結果は、体からの小さなサインかもしれません。見過ごさずに向き合うことが、将来の大きな安心につながると思います。

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